中学生の時に出会った先生といつか一緒に働きたいと思ったからです。出会った時から今までずっと尊敬している憧れの存在です。その頃から、「教育」と「国語」に広く興味?関心があり、それらを学ぶことができる札幌市内の大学への進学を考えていました。
藤女子大学で4年間、学科の専門的な内容を学びながら、それと同時に国語科の教員免許状の取得に向けて学んでいく姿が想像できたので、この大学で教職課程を受講することを決めました。また、自分の選択次第で中学校と高校の両方の免許状を取得できることにも心惹かれました。
学校教育の歴史や役割などの理論的な内容だけではなく、模擬授業の実践や、学校における生徒指導や道徳教育、教育方法論などについての授業もあり、紹介しきれないくらい様々なことを今まで学んできました。理論として学んだものを別の科目で実際に試みたり、授業でグループになってクラスメイトと指導方法を考えたりと、学びを自分のものにする方法は様々です。
授業を聴いているだけでなく、実際に自分ならどうするのかを考え実践したり、レポートとしてまとめたりする機会もあります。
同じ問題にあたっても、学生によって対処法や指導法、考えなどが異なることがよく分かり、自分が思いつかなかったようなことに出会えます。学びが自分の中だけで完結しない、ディスカッションの場面が多くあることも魅力だと思います。
3年生の時に受講した「生徒指導?進路指導」の授業です。担当の先生が高校に勤められていた頃のお話をいくつも聞くことができたことに加え、実際に学校に勤めたら直面しそうな問題について、どう対処するかを考える機会がありました。自分一人で考えるだけで終わるのではなく、グループでのディスカッションもあったので、より深く考えることができたと思います。
実際の場面で、自分は何を指導し何を言うのか、具体的に想像したのはこの授業が初めてだったと思います。必要な指導方法については、事前に同じ授業で学んでいたので、知ったことをどのように、どのくらい使えるのかを考えるのは興味深かったです。
中学校で教育実習を行う中で特に印象に残っているのは授業実習です。最初の授業後には、自信がないように見えるとご指摘いただきました。指導教諭の方の振る舞いを観察したり、直接相談させていただいたりする毎日でしたが、辛いと思ったことは一度もありません。課題に向き合い、変化し続けていく日々を通じて、今日という日はもう二度とないのだな、と実感し「生きている」と思える日々でした。
研究授業については反省点もありますが、「クラスの皆が一生懸命に取り組む姿があり、それが何よりの成果」と言っていただきました。本当にできるのだろうか、と不安な日々でしたが、3週間やって良かったと思えた指導教諭からの一言です。
実習での出会いと経験は、いつまでも忘れないと思います。
多くのことに無関心だった頃に比べて、「知りたい!」と思うことが多くなったと思います。他の学生の模擬授業を見て、どうしてこの展開にしたのか、実際に現場ではどうなのだろうか、他学科ではどのように模擬授業をするのか、ということにまで関心が持てるようになったと思います。「知りたい」という思いから、学校訪問や講演会などにも積極的に参加するようになりました。
また、今までだったら「なるべく安全な方法で…」と思って行動していましたが、例えば教科教育法の授業でICT機器の利用を取り入れた模擬授業に挑戦したり、学部?学科?学年など様々な学生や先生方が集まる場で模擬授業を行ったりするなど、「やってみようかな」と思うことも多くなったと思います。
意欲も、模擬授業のスキルも、知識もまだまだ足りない部分が多いので、これからも学び続けていきたいです。
実践し続けていきたいです。教科教育法や他の授業で言われてきたように、ただ教えるのではなく、何か感じるものがある、授業で扱う内容だけではなくそれ以上の学びがある授業をできる教員になれたらと思います。
大学で学んだことのすべてを活かしきることができるとは思いません。学んだことに何かを加えたり、シンプルにしたりして、自分なりに色づけていくことが必要だと思います。時代や状況などのニーズに応じた授業?指導を見極めていくために、常に実践者でありたいし、学び続けていきたいと思います。
今までよりも視野を広げたり深めたりしながら、偶然出会った仲間とともに学んで行けるのが大学だと思います。私は大学という場で、自分の知りたかったことを知って楽しいと思い、知らなかったことに出会って自分の知っている世界はほんの一部でしかないのだな、と実感する日々を送っています。
新しい人や知らなかったこと、学びたかったことなど、たくさんの世界に出会ってみませんか。
(学年、掲載内容等は2024年10月取材当時)