英語文化学科では以下のカリキュラムが組まれています。
「学科基礎科目」と「卒業研究関連科目」は必修科目、それ以外の科目は選択必修科目あるいは選択科目です。ですから自分が興味のある科目ばかりを履修することもできますし、さらに他学科の科目も含めて異なる領域の科目をいくつも履修して、自分の関心の幅を広げることも可能です。ただし、このカリキュラムは4年次の卒業研究(卒業論文)に最終的に結実することを目標として編成されていますから、なるべく早い時期に自分の関心がどの専門領域に向かっているかを見極めることが大事なのはいうまでもありません。
そのために「文学?文化専修」と「言語?コミュニケーション専修」という2つの「専修」が用意されています。「専修」は「コース」とは違って、強い拘束力をもつものではありません。「コース」のように入り口によって進む道が違ってくるというのではなく、入り口はひとつですが、ゴールがふたつ用意されているものと考えてください。これは、皆さんが卒業研究に向けて4年間勉強してゆくための道標のようなものです。最終的にどの専修で卒業論文を書くかによって、どの専修を修了するかが決まります。
英語文化学科のカリキュラムはいくつかの区分に分類されています。
欧洲冠军联赛_竞彩篮球投注-手机端下载 for Academic Purposes(学問のための英語)の習得、つまり本学科で学んでいくための準備として、英語で文献を読む、英語で論文を書く、英語で議論する、などの力を身につけることを目的としています。この中には、「Oral 欧洲冠军联赛_竞彩篮球投注-手机端下载」「Writing」「Reading」「Listening」「Grammar」「Vocabulary Building」などの授業が含まれます。90分の授業を二分割したり、多くの科目をネイティブ?スピーカーの教員が担当したりするなど、開講形態に工夫を凝らして、科目間で互いに連動した総合的な授業が展開されます。
英語文化学科での学びの多くは、英語の文章から得られる情報を基盤としています。このことから、学科基礎科目の「Reading」に加えて、「専門講読科目」を用意しています。専修ごとに、「文学?文化講読」科目と、「言語?コミュニケーション講読」科目が複数開設され、さらに「時事英語講読」や「Advanced Reading」が置かれています。
1年次用の演習科目(ゼミ)で、2、3年次の本格的な演習に入る前の、演習入門的な性格を持つ科目です。専修ごとに、「文学?文化基礎演習」と「言語?コミュニケーション基礎演習」が複数開設されており、それぞれの専修から必ず1つ選択し、履修します。テーマは教員ごとに異なっており、たとえば、「現在のイギリス社会が抱える貧困や格差の問題」「文学や映画を通して環境問題について考える」「コミュニケーションのしくみについて考える」など、さまざまです。また、ネイティブ?スピーカーの教員によって英語で行われる基礎演習もあります。専門的な内容を英語で学ぶ最初の一歩として、あるいは留学の準備として履修をしてみるのもいいでしょう。
専修ごとに、「英語圏文学概論」「英語圏文学研究」「英語圏文化講義」、そして「英語学概論」「コミュニケーション研究」「言語学講義」など、講義科目が多数開設されています。これらの講義科目の受講を通して、それぞれの専修の学問分野を学んで行く上で必要な基礎知識を習得するのはもちろんのこと、専門性を高めていきます。
また、共通の区分には、複数の「国際教養講義」と「特殊講義」が用意されています。「国際教養講義」は、ネイティブ?スピーカーの教員が専門的な内容を英語で講義する授業、「特殊講義」は外部講師をお招きし、夏休みなどの長期休暇期間中に開講される集中講義です。
実践英語科目には、学科基礎科目で培った英語力をさらに発展させるために効果的な科目が用意されています。Reading, Writing, Listening, Speaking の4技能をさらに向上させたり、翻訳や通訳の技能を学んだりすることができます。
4年次の卒業研究につながる重要な、そして本格的な演習科目(ゼミ)です。専修ごとに、「文学?文化演習」と「言語?コミュニケーション演習」が複数開設されており、テーマは教員ごとに異なります。アメリカ文学作品を通してアメリカにおける人種やジェンダーをめぐる社会問題について考えたり、イギリスの文学作品や映像を通してフェミニズムについて考えたり、アメリカの映画やテレビドラマの日本語字幕を分析することによって翻訳の「ずれ」の問題について考えたりと、多岐に渡っています。また、いくつか英語で行われる演習(ゼミ)もあります。
3年次に必修科目である「Academic Writing」を履修し、4年次で卒業論文を書くための準備をしていきます。「卒業研究演習」は4年次の必修科目で、自分が選んだ卒業研究のテーマについて、英語で卒業論文を書き上げることを目指します。また、並行して、ネイティブ?スピーカーの教員が担当する「Advanced Writing」の授業を取り、英語で卒業論文を書くための実践的なサポートを受けます。
英語文化学科を卒業するためには、「文学?文化専修」か「言語?コミュニケーション専修」のいずれかを選び、4年次に「卒業研究」を修得する必要があります。「卒業研究」は最終的に卒業論文という形で提出します。
卒業論文は、5,000語以上の長さの英文で書かなければなりません。自分の考えを、要旨を組み立てて正確に表現する力はもちろんのこと、かなり高度な英語の writing の力も求められます。