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教員紹介

上原 賢司
Kenji Uehara

所属
文学部 文化総合学科
職位
准教授
専門分野
国際関係論、政治学、哲学、倫理学
キーワード
グローバルな正義、貧困と不平等、国家と公共性

主な担当科目

国際関係論入門、政治学(国際政治学)入門、「現代社会」基礎演習D

オフィスアワー

水曜日Ⅲ講時、木曜日Ⅴ講時

現在の専門分野を志したきっかけ

 2001年アメリカ同時多発テロという同時代的なインパクトと、それを受けて読んだフランシス?フクヤマ『歴史の終わり』がきっかけだったと思います。同書の位置づけはさておき、その中で当たり前に語られる、価値ある「自由」について気になり始めたのが学問への最初の一歩でした。「自由って何なの?」
 そこから、自由や平等をめぐる政治哲学を学びたいと考えるようになりました。その後、そうした価値ある自由や平等が、「どうして国内だけで大事にされて世界的には無視されるの?」という問いが気になっていったのです。
 かくして、現代世界と哲学とを結ぶ私の専門分野にたどり着きました。まさに「文化総合学科」的な学びの歩みだと思っています。

好きな言葉

 乾坤一擲。語の響きと心構えとしてです。そんな感じの生き方や決断を私がしているとは思えませんが。

おすすめの書籍

『一九八四年』(ジョージ?オーウェル) 理由:定番過ぎるでしょうが、中高生から政治や自由について考えるのであればやはりこれです。この本がどう読まれ、どう引き合いに出されているのかにも注目しましょう。

Message
これから大学で
学ぶ方へのメッセージ
 大学は、自分の興味関心で「自由」に学べる貴重な時空間です。それを大卒のためのノルマ達成と捉えるのは、自分の自由を浪費しようとするもったいない行為です。
 ちょっと発想を変えてみましょう。大学は様々な学問やテーマに対する適切な「学び方」を身につける場所でもあります。この学び方こそが、今後の人生にとって有益なチカラになるはずです。なにせ、不確かで予期困難な現代世界に対応するために、人びとは常に学び続けることが求められているからです。
 学び方を学ぶ格好の素材は、自分の興味ある学問分野やテーマです。ですから、その先の自分の人生のためにこそ、いま、学びたいことに対して自由に挑んでいきましょう!